はが建築社 社長の登山ブログ

◇埼玉県 「顔振峠」

晴れるはずだった2008年6月15日(日)、越生・黒山三滝の駐車場に着いたのが朝7時。
今回の「峠」は外秩父連山の『顔振峠』を越える。ザックに缶ビールと昼食を入れ、超小型携帯ラジオのイヤホンを耳に、颯爽と三滝を目指してスタート。その三滝の手前を左に分け、「笠杉峠」登山口を横目に見ながら通り過ぎ、急な岩の階段を一気に登り切ると、越生・梅の里から「高山不動・関八州見晴台」への車道に出る。

このコースは高山不動峰道の反時計回りで、全行程6時間・歩数16,500歩コースである。峰道への近道は4コースあるが変化のあるこのコースが何かと良い。車道から右へ「熊出没注意!」の看板と「関八州見晴台」の見落としやすい小さな標識のある登り口の急坂を登り、山頂の関八州見晴台着は10時。ようやく晴れて、遠く西に富士山、北西に両神山、北に赤城連山、東に筑波山、そして驚くことに、南には都心は勿論、丹沢連峰や三浦半島が見えるのだ~!

360度パノラマの景色を楽しんだら、西に下山。15分ほどで峰道車道の高山不動茶屋に出る。そこで満開のツツジに出会う。結構な大木だ。
あとは峰道を何度も車道を横切りながら『顔振峠』に着く。登山者が30名ほど。武蔵越生から日高高麗を経由せずに吾野へのショートカットは間違いない。
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観光案内板に「源義経が峠越えに振り返った」とある。読者の楽しみのために詳しくは省略する。ゆっくり昼休みして、黒山三滝への下山には1時間ほど。
◇埼玉県 「正丸峠」~「妻坂峠」

日曜日に飯能から秩父盆地に向かって"峠"を越えた。お天気は上々だ。正丸山 の山麓のレンゲツツジも今が見頃だ。

新緑がスバラシイ!山道の路傍や麓の山村には自生の山フキ(蕗)とワラビ(蕨)が豊富だ。この峠は「旧正丸峠」で古道である。最近"峠"に興味を持ってしまって、峠越えの登山をしている。関東100名山を殆ど登り切ったのだが、名のある山と山の間には"峠"があるのは知っていても、なぜ峠に名前が付いたのかに気づいたのが60歳過ぎた爺になってからとは恥ずかしい。"峠"とは高い山を越えて隣の國(例えば甲州から武州、武州から信州)や村へ行くのに一番低いところ。昔の旅人はここを通った。

この山の「旧」の付かない峠は車道である。車での峠越えは数十分。
また、国道299号はトンネルである。車で通れば数分の所、驚く無かれ昔の人は、草鞋を履いて数時間掛けて越えたのだから、そこに興味を持ってしまった。
山裾の集落から南に登り返して、クサリ場・岩山の「伊豆ヶ岳」へ。一旦下山すると「山伏峠」。ここが名栗・八王子方面から秩父へ通じる峠である。更に登り返して2時間くらい登ると、展望の素晴らしい「武川岳(標高1,052m)」。この山と「武甲山(標高1,295m)」の間の峠が「妻坂峠」で青梅・名栗から秩父への急坂でキツイが近道である。
ここから下山して一廻りが歩程6時間・歩数24,000歩。
"峠"に歴史有り。次回からは後々『あゝ野麦峠』やNHK大河ドラマ『風林火山』にまつわる峠について考察してみます。
初めまして。私は「会津」の田舎育ちなものですから、「自然大好き人間」です。大学生時代は都会暮らしでしたが、休日前日には毎週のように、新宿駅から夜行列車で神奈川や山梨や長野の山に出かけた、と言うより飛び出したものです。

サラリーマン時代もワンダーフォーゲル部でそうでしたし、還暦をとっくに過ぎた今も、住まいが埼玉の上尾の自然の多い所でも満足せずに、毎週のように山へ飛び出しております。「日本百名山」と言われる山のほとんどと、自宅の4階の屋上から見える名のある(有名な)関東の山々のほとんども、一度は「頂(いただき)」に立ったようです。

そこで、現在は『峠シリーズ』をテーマに山々を訪ね歩いております。せっかくの素晴らしい景色や興味津々の「峠にまつわる歴史物語」を、皆様に是非とも訪ねていただきたく、ご紹介しょうとして執筆しておるところです。

次回は『正丸峠』をご紹介しましょう。
正丸駅から

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