はが建築社 社長の登山ブログ

はが建築社社長のトレッキングブログ(第5回目)

◇山梨県/大菩薩峠   『大菩薩嶺』(2,056.9m)


 今回は、大正初期の中里介山の未完の大河小説で有名になった『大菩薩峠』を訪ねる。
開通したばかりの圏央道川島IC(埼玉県)をスタートして、中央自動車道勝沼ICを出たのが8時。途中朝食で国道20号線から411号線に入って塩山市を東京都多摩方面に向かう。山梨交通のバス終点の裂石を411号線を左に分け右折して、大菩薩峠登山口の道標に従って連続カーブの林道を登り切って上日川峠に着く。

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長兵衛山荘の奥の広い市営駐車場を出発したのが9時。

 登山者用駐車場のない、車道終点である福ちゃん荘売店までの、狭い車道と並行した山道を20分ほどアップダウンすると、その山荘に着く。

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大勢の登山者や観光客が一服している。ここから左又は右回りの周遊コースである。観光客は右回りで50分ほどで大菩薩峠へ行けるから人気だ。だが、そこから先は結構キツイ。

 登山者は左回りで唐松尾根へのコースをとる。カラマツ林をくぐり抜け、草原の斜面をジグザグ息を切らして登る。春から秋にかけて、花のない時期はないほど豊富だ。特に夏には高山植物の宝庫でニッコーキスゲが咲き誇る。急斜面を後ろを振り返りながら登ると近くで富士山が応援してくれるから、苦しさも忘れてしまうようだ。

 頑張って登り切ると雷岩下の広場に着く。ここも大勢の登山者が南方向を見て休んでいる。それもそのはず富士山や南アルプスが一望のもとだ。

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右から甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳、手前に鳳凰三山。その左に、富士山の次に日本で2番目に高い北岳(3,192m)や間岳から赤石岳...楽しみのために、ここまで。

 大菩薩領の頂上は左へ20分ほどで往復できるが、樹林の二等三角点なので、展望は良くないが、記念に登ってきても良い。雷岩に戻り、東に大菩薩峠に向かい、岩場の稜線を緩やかに下る。妙見ノ頭の西側を下ると、ザレ場の鞍部で休憩舎のある賽の河原に下り着く。ここが、かっての大菩薩峠だ。従ってコースはここから少し登りがあり親不知の頭。ここに立つと南アルプスも見えなくなるが、めざす大菩薩峠が介山荘を抱いて姿を現す。

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 途中、中里介山の文学碑を読んで雷岩から数えて30分ほどで大菩薩峠に着く。

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介山荘は2007年に建て替えられて、食事も宿泊も可能だ。ここは登山道の十字路。甲州と江戸を結ぶ街道の要所だ。直進すれば熊沢山から石丸峠へ。左に下れば奥多摩の小菅・丹波村への古道。介山荘の脇を、峠に何故小型トラックや四駆自動車が有るのか首をかしげながら、右に上日川峠方面に下る。

 樹林帯の中だが緩やかに下り、勝縁荘・次に富士山の見える富士見平の富士見山荘を過ぎると、峠からの時間で45分ほどで福ちゃん荘に着き、残り20分ほどで上日川峠駐車場に帰り着く。 車での帰りは、中央道の慢性渋滞を避けて柳沢峠を越えて奥多摩から青梅方面に向かうことにしている。

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この柳沢峠は、黒川鶏冠山への登山口であり、後述します。

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